【月とアコギと缶ビール】シケモク風太officialblog

人を生かす介護と人を殺す介護

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俺が福祉の学校に通ってた時に先生が言った言葉があった。
「今のお前達には現場に行って欲しくない。今のお前らはご利用者を殺してしまう」って。

俺は思った。「殺す?」それは言い過ぎでは?人を殺めるような事はしないよって思った。

そしたら先生が言った。

「殺すって言っても命を奪うって意味ではない」って。

その先生からはたくさんの事を学んだ。

担任の先生以外にもたくさんの介護の先生や看護師の先生がいて日によって違う先生が授業を受け持ってくれたりしたんだ。

人を殺す介護

今ならわかる。

それは命を奪うって意味ではないんだ。

その人の人生を奪うって言うのかな?

例えば自分で伝い歩きでトイレに行ける方がいたとして、転倒したら危ないし伝い歩きを見守りする時間が勿体ないから車椅子でトイレまで連れてってしまえってしてしまったとする。

そうすればご本人も「楽でいいわ。ありがとう」って言うかも知れない?

でもね、そんな事をしてしまったらその人がどんどん歩けなくなってしまうんだ。今はゆっくりかも知れないけど、伝い歩きでトイレへ行けるのに、過剰なお手伝いをしてしまったせいで歩けなくなってしまうかも知れない。

介護って言うのはお手伝いさんではない。
ご本人が出来る事はご本人にやってもらう。できない事をお手伝いさせていただく。それが介護なんだって先生が言ってた。

何でも間でも手伝ってしまったら歩けなくなって自分ではご飯食べられなくなって、自分ではお風呂で身体を洗えなくなって、何にもできなくなってしまうかも知れない。

その人の残りの人生が何年あるかわからないけど、その残りの人生が寝たきりになってしまうかも知れない。

そうなってしまったら生きてるけどその方の人生を殺してしまったと同じなのかも知れない?

その方の出来る事を増やす、もしくは出来る事をいつまでも出来るようにする。それが大切なんだよって教えてくれた。

俺は介護の仕事を始めてまだ3年だけど、確かに3年前と比べてお身体の状態が変わった方もいる。

歩けてたけど車椅子になった方もいる。
自分でご飯食べてたけど今はお手伝いしなきゃ食べられない方もいる。
会話出来たのに今では会話するのも難しくなってしまった方もいる。

確かに年を取って能力が落ちた方もいるけど、そうじゃなくてケアの仕方次第で何とか出来た方もいるかも知れない?
俺は新人だったから最初の頃は仕事を覚えるのに必死で最良のケアとか支援が出来ていなかったかも知れない?

でも3年目にもなるといろいろと思う部分もある。

俺、もっともっと勉強して知識も技術も学びたい。

そしてそれと同じように自分自身もどんどん衰えて行く年齢に近付いてる。いや、もしかしたら、もうすでにどんどん衰えてる部分があるかも知れない?

年をとって衰えるって言うのは未知の世界だった。子供の頃は、やれば成長できたし青年の時もそうだった。

でもどんどんと食欲が減ったりお酒に弱くなったり若い頃より疲れやすくなったり…

うーむ!!!!

年を取るって何だろう?

こんな俺でもまだ成長出来る部分ってあるのだろうか?

でも、誰かが言ってたな。
死ぬまで勉強だって。

うん、衰える部分があるのも成長って事にしよう。この年齢になったからこその自分があるはずだ。

俺ね、介護の仕事をして高齢者の方々と日々一緒の時間を過ごしていっぱい色んな物をもらえてると思っている。

公園とかにいる高齢者も確かに高齢者なんだけどね。
でも認知症とかお身体の問題で歩けなくなった独居の高齢者とかは外に出て来なかったり老人ホームに入ってたりするかも知れない。

だから俺はこの仕事をするまで認知症の高齢者を知らなかったかも知れない。
今は認知症の高齢者に囲まれて過ごしている。

知らなかった頃は認知症って怖いイメージがあった。
何もわからなくなってるんだろう?車運転してアクセルとブレーキを間違えて事故ったりするんだろう?とかね。

でもね、認知症って多分、知らない人が思ってるイメージと実際の認知症って全然違うと思うよ。

上手に言えないけど。

昔は癌で死ぬ人が少なかったんだって。それは癌になる前に死んじゃったかららしいけど。
昔は認知症の人は少なかったんだって。それは認知症になる前に死んじゃったかららしいけど。

人生100年時代とかCMでやってるね。

長生きすれば身体も頭も衰えるよ。

だから後、どれだけできるかわからないけど、俺は1曲でも多く歌を作って、ライブで歌って、音源を残したい。
それがいつまで出来るのか?

死ぬまでロックしてやるぜ!って10代の頃に思ってたけど、死ぬより前に寝たきりになる場合もある。
そして寝たきりになっても今は医療とか進んでるからそのまんま10年とか20年生きたりもするからね。
寝たきりでは作曲も出来なきゃギターも弾けないかも知れない?

今はありがたい事に身体も自由に動くしギターも弾けるし作曲も出来る。

あ~
介護の話しをしようとしても結局、音楽の話しになっちゃうんだよな。

ちょっとギター弾いてから寝よう。

それではまた。
シケモク風太でした。

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プロフィール

シケモク風太

シケモク風太

北海道出身、東京在住
「(ふ)だんの(く)らしの(し)あわせ」を大切に福祉(ふくし)のお仕事をしたり「普段の暮らしの幸せ」をテーマにギターで弾き語りしたりしています。1歳の娘の父。戦車の免許も持ってます。

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